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土が汚された頃   小さな家の由来記 6

我が家の建っている土地を契約したのは、2011年3月9日。

この日に契約日を設定したのは、それほど深い意味はなく、それぞれ都合が良かったからというだけ。
あと2日遅く設定していたら。
おそらく、また長い土地探しの旅を再開し、この静岡ではなく関西以西か北海道に家を建てていたと思います。

静岡も放射能汚染されている。
風向きを確認して、汚染は決して少なくはないと感じました。

多くの人と同じように、現実と戦いながら過ごした2011年の日々。
土地については手付を流して契約を解除しようと何度も考えました。
周囲に相談しても例外なく、おかしなものを見るような目で見られたり、冷たい言葉を浴びせられたり、説教をされたりしました。
結局、家族の病気のこともあり、どうしてもここを離れることができす、3年遅れで工事に着工し、今に至ります。

決めたことが正しかったのか間違っていたのか、今はまだわかりませんが、亡くした兄と姉が僕達をここにつなぎとめました。
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当時、建設予定地の土を採取して検査機関に送り、予想していた通りの汚染が判明しましたが、結果は誰にも話しませんでした。
誰の顔にも書いてあった「何も聞きたくない」。
放射能汚染の勉強会を開いてくれた小児科の先生だけは現実を直視していて、医院の隣でやっていた家庭菜園を黙って潰していました。
先生は海外に移住されました。
汚染そのものより、日本の社会に疲れたのかなと思っています。
僕自身も、この社会を息苦しくしている同調圧力の強さを思い知った時期でもありました。

3.11後、日本人は変わったなんて簡単に言う人がいます。
僅かな人を除いて、そんなのは大嘘だと思っています。



by krd_aa | 2017-11-17 09:25 | ・由来記 | Comments(0)

自分で設計し、小さく始めた小さな家の記録です


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